KINGDOM-キングダム【7巻】のあらすじや掲載話、登場人物のまとめと『すでにもう見た事がある方』も『これから見たい』という方にも、キングダムの魅力とキングダムを何倍も楽しむ方法を見どころとネタバレも含めてご紹介します。
なお、キングダムは現在アニメ化されていたり映画化もされており大人気となっていますのでこちらの情報も合わせてご紹介
キングダムのアニメ&映画情報
現在、放送されているキングダムのアニメや映画の情報です。
アニメ「キングダム」
第3シリーズ:2020年4月5日24:15からNHK総合で放送開始
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声の出演:
映画「キングダム」
2019年4月19日公開
出演:
前巻までのあらすじ
秦国の歩兵召集で歩兵として初めて戦場に赴いた信の初めての戦場は蛇甘平原の戦いであった。
蛇甘平原では、歩兵でありながらも魏軍の防壁突破の糸口をつくり、騎乗して戦車隊との攻防を見せた。
千人将・縛虎申と共に丘上に陣取る魏軍の副将・宮元の元にたどり着いた。
宮元と相討ちになった千人将・縛虎申 秦軍 対 魏軍の戦いの行方はどうなるのか?
KINGDOM-キングダム【7巻】の収録話(ネタバレ注意)
第64話 将の言葉
魏軍副将・宮元に刺された秦軍千人将・縛虎申は刺されながらも宮元の兜をしっかりと掴み、宮元の首を討ち取った。相討ちになった2人の武将が丘の上に倒れている。
魏軍・秦軍共に両陣営の将の名を叫ぶ兵士たち。
信が魏軍の兵士を蹴散らし、秦軍は丘の上にある魏の旗をたたき倒し秦国の旗を打ち立てた。
丘の斜面では騎馬隊から切り離された羌瘣ら伍の歩兵たちが魏兵に囲まれ奮闘している。
魏軍に取り囲まれそうになると羌瘣が軽やかにジャンプした。
「ヒュッ」という音が鳴ると一瞬のうちに魏兵たちが羌瘣に斬られていく。
近くで見ている秦軍歩兵の尾兄弟や沛浪も羌瘣の人間離れした強さに見入ってしまう。
突然、羌瘣が動きを止めた。
「フォー」と大きく呼吸する羌瘣
すると、「呼吸が尽きた。戻るまでしんがり頼む。」と言い戦線から離脱してしまった。
秦軍歩兵は魏軍にすぐに囲まれてしまう。
丘の上では、縛虎申・信、縛虎申の配下たち数名が魏兵の半数を斬り、残りの魏兵は逃走していた。
しかし、丘の中腹に魏の守備隊が迫って来ている。
信はあくまでも丘を占拠し続けると主張したが、千人将・縛虎申によって丘を下るように指示された。
そのとき、魏軍の守備隊がいないはずの丘の反対側から「オオオオオオオオオォォォ」という大歓声が聞こえた
魏軍・本陣が陣取っていたはずの丘から魏軍の姿がないことに気づく。
信たちは魏軍総大将・呉慶(ごけい)が自ら動き出したことを知ったのだ。
平原で戦っていた千人将・壁たちも丘の上に秦の旗が掲げられたことに気づいていた。
秦の本軍から赤伝者が緊急指令を伝えにきた。「第1・2・4軍全軍に告ぐ!!至急丘に登り我らが陣とすべし!」
そのとき壁の目に、なぜか”向かいの崖の上”にいる王騎将軍の姿が飛び込んできたのだ!
第65話 乱入者
王騎将軍は崖の上から秦国総大将・麃公将軍の戦いぶりを楽しそうに眺めている。
丘上にいる信たちは、魏軍本軍の大軍が迫っている危機に直面していた。
丘上の信たちからは魏軍・大将軍 呉慶の姿が目視できる状況だ
伝者によって緊急命令が告げられた壁たち騎馬隊は丘上に登りたいが、魏の戦車と歩兵の多さに苦戦している。
乱戦の中で壁は崖の上にいる王騎将軍の姿をじっと見ていた。
王騎将軍は王騎軍の副官・謄に告げる「あちらの丘の方が見晴らしが良さそうですねェ」
王騎軍副官・謄が答える「しかし殿、許可なく戦に加われば罪となります。残念ですが我々が足を踏み入れられるのはここまでです。」これに対し王騎将軍は「私はただあの丘に登りたいと思っているだけですよォ。途中邪魔なものは排除いたしますが」と答え騎馬ごと崖から飛び降りた。
王騎将軍の私兵軍もぞくぞくとそれに続き丘を取り囲む魏軍の中に突入したのだ。
王騎将軍が先頭を走る王騎軍の強さは尋常でない。
壁は王騎軍の強さを目のあたりにして、昌分君の言葉を思い出した。「将軍自ら先頭を行くとき王騎軍は鬼神と化す」
丘上にいる信たちの元に王騎将軍とその私兵たちがあっという間に到着し告げる
「もうお帰りですかァ?せっかく面白くなってきたんですけどねェ」
第66話 武将の型
丘の斜面で騎馬隊から切り離され、奮闘していた尾兄弟らの歩兵たちは騎馬隊の援護に窮地を脱していた。
魏軍副将・宮元と相討ちになった秦軍千人将・縛虎申は息絶えていた。
壁も縛虎申の死に無念な様子であった
王騎将軍の登場により、丘の上に秦の旗が上ったことが魏軍・秦軍の両軍に知れ渡った。
数で圧倒していた魏軍には敗戦の空気が漂い秦軍は勢いづいた。
すぐ近くにいる王騎将軍の存在の大きさに信は歯ぎしりする。
周りの反応からして敵ではないと知りつつも、王騎将軍の底知れぬ強さ・怖さに恐怖していたのだ
王騎将軍が信に話しかけた。
信は昌分君から聞いていた話とは「大いに期待外れで弱い」と言うのだ
この言葉に信は大将軍を相手にいきり立つ。
信の首元に王騎将軍の矛が当てられ信が王騎将軍に立ち向かおうとするが、千人将・壁が2人の間に割って入った。
「我が歩兵の無礼をお許しください。王騎将軍」
千人将・壁も他の将たちも王騎将軍が参戦する話は聞いていなかった。
しかし、圧倒的に兵の数で劣る窮地に王騎将軍が現れたことは秦軍にとってはこの上ない援軍となる。
千人将・壁は王騎将軍に対して、全軍を率いて魏軍総大将・呉慶に突撃するように願い出た
王騎将軍は壁の言葉に対し
「ただこの丘に来たかっただけで、援軍に来たわけではない。呉慶将軍を侮りすぎていますよ」と答えた
さらに武将には2つの型があり
魏軍を率いている呉慶将軍は間違いなく列国の脅威となる"知略型"の名将。対して、秦軍を率いている麃公将軍は野生の直感で戦う"本能型"の将だという
第67話 将の才力
"本能型" 対 "知略型"これを武将の中の永遠の題目だという王騎将軍
信には王騎将軍の言葉がしっくりと理解できていなかった。
そのころ、魏のもう一人の副将・白亀西(はくきさい)が布陣している丘からは、宮元が討たれ秦の旗が上ってる様を見て取れた。
魏軍総大将・呉慶が「槍壁の陣」を敷いたことに対しても丘上に強敵がいるのかと訝しんでいる。
白亀西の目に平原を走る秦軍の騎馬隊の姿が見えた。すぐに魏軍・本陣と合流するために動き出す。
千人将・壁の目にも平原を走る多くの騎馬隊の姿が見える。その数は5千を超えており先頭には秦国の総大将・麃公が走っている。信も丘上から眼下に自ら先頭を走る麃公将軍の姿を捉えた。
王騎将軍曰く
麃公将軍は戦を「燃え盛る一つの大炎」ととらえ、呉慶将軍は「理詰めの盤面」ととらえる
"本能型" 対 "知略型" タイプの異なる武将同士はそれぞれの戦い方を理解することは出来ず、どちらの戦が正しかったのか知るすべはどちらか一方の首が飛ばなければ分からない。これが "知将" 対 "猛将" の戦いだというのだ。
秦国の総大将・麃公が騎馬隊を率いて魏の呉慶軍に突撃する。
魏軍は防陣を敷いて迎え撃つが麃公が率いる騎馬隊が魏の呉慶軍の防陣をものともせずに蹴散らしていく!
麃公の武力は呉慶の予想のはるか上をいくのだ!
王騎将軍曰く
「あの方は私と五分の武力の持ち主。率いる軍の強さは王騎軍より少々上。陣形の一つや二つは消し飛びますよ」
麃公の武力を目の当たりにし、呉慶は朱鬼(しゅき)と魔鬼(まき)を呼ぶように指示した。
壁が丘の上から騎馬隊を率いて、麃公将軍の援護に討ってでる。
第68話 将軍
王騎将軍は信に対して、「戦は武将次第だ」と言う
なぜ秦国の総大将・麃公将軍はこれまで無謀なほど軍を動かし続けたのか。それは魏軍・総大将の呉慶将軍を地理的有利な丘から降ろすためであり、序盤の無駄死にに見えた秦兵も勝利のための尊い犠牲と言うのだ。
信は王騎の言葉に自分の夢見る"天下の大将軍像"を少しだけ現実身のある形として捉えだしていた。
自分がさっきから話をしている相手が天下の大将軍・王騎だったことを思い知る。
信は王騎に馬を借り、「大将軍が見えてんのに行かない手はない」と駆け出した。
麃公将軍は呉慶の正規兵とぶつかっても止まる気配がない。呉慶軍の重装歩兵をも軽々と突破してしまう。
これに対して、呉慶は再度陣形を変えた。
先頭を駆ける麃公将軍を狙うのではなく、麃公将軍の後ろを駆ける配下の軍を左右からすり潰していく作戦だ。
麃公の騎馬隊が徐々に削られていく。
麃公将軍の援護に討って出た壁の騎馬隊と信が合流した。
「ついて来い信!麃公軍をはさみこんでいる左軍に喰らいつくぞ!!」
第69話 挟撃
麃公軍の勢いがなくなり、一方的に麃公配下の騎馬隊がやられ出した。
戦場においてはさみこまれる状況は最も最悪なことだと王騎将軍が言う。
魏軍・呉慶将軍の元に朱鬼と魔鬼が到着し、呉慶から2人に対し、麃公の首を上げるように命令が下る。
壁の騎馬隊と合流した信たちは魏軍の弱いところを狙い順調に魏軍の中を突破していた。
魏軍の中にようやく麃公軍の姿を確認した。
丘上から高みの見物をしている王騎軍・副官の謄が王騎将軍に声をかける
「ところで、別用で通りすがっただけとはいえ、このまま待機で宜しいのですか?」
王騎は「十分でしょォ。我々が丘上にいるだけで魏軍には大きな牽制になっていますから。」と答える。
さらに「昌分君を筆頭とした秦王直属の一派のの実力が見てみたい」と言うのだ。
麃公軍の援護に向かっていた壁が魏軍のスキを見つけだし麃公軍を挟み込んでいる魏軍・右軍の外側を並走した。
「よっしゃ 今助けてやるぞ麃公軍!!」信が魏軍の左軍に突撃しようとするが壁が止める。
なぜだ!?と問う信に対し
「この数で戦っても我らは敗れる。それよりもこのまま並走して心理効果を与える方が援護になる」
「いまは我々と麃公軍で魏の軍をはさみ込んでいる形にもなっている。奴らに対して我々は少数ではあるが多少なりとも挟み込みの重圧はかかっているはずだ!」と答えた。
「左じゃあ!」麃公が部下に指示を出した。
壁の騎馬隊と麃公軍ではさみ込んでいる左軍を攻撃する魏の戦車隊が「ドン!オオオオ」という音と共にはじけ飛んだ! その時、信が急に速度を上げて駆け出した!
再び勢いを取り戻した麃公軍が呉慶軍の最終防壁に突入する。
呉慶軍の最終防壁では、朱鬼(しゅき)と魔鬼(まき)の2人が麃公の首を待ち構えていた。
第70話 両雄
麃公軍を余裕の様子で待ち構えている朱鬼と魔鬼の前に信が一騎で駆けつけた。
信はそのまま魔鬼に斬りかかり、魔鬼も信に襲い掛かる。
魔鬼の一刀を胸に受け、流血する信。
しかし、信は倒れずに踏みとどまり魔鬼に言う 「まぁまぁ強ェじゃねぇか!飛ばしてきた甲斐があったぜ!」
少年兵・信のなめた態度に朱鬼も魔鬼も険しい表情になる
信を相手に魔鬼が交戦するが、信も粘る。
朱鬼が魔鬼に急げ麃公が来るぞ!と告げると攻撃が雑になってきた。
魔鬼が力技で信を討ち取ろうとした瞬間、信が馬上でジャンプし、魔鬼を両断した!
朱鬼が呆気にとられる!「なんだとっ!?」
そこに麃公将軍が登場!!
「バスっ!」という音と共に一刀で朱鬼を斬り伏せ、「ハアアア」と言いながら突破していく。
魏軍・呉慶将軍の元に伝者が告げる「朱鬼様、魔鬼様討ち死に!麃公が朱鬼、魔鬼軍に突入!!」
「麃公が来るぞォ!!」呉慶軍がザワつきだした。
呉慶が笑う「ク・・・ク・・・ク」「クハハハハハ!これだからやめられぬのだ!戦争は!!」
麃公軍と合流した壁騎馬隊と信たちは魏軍の最終防壁を斬り進む。
突如、魏軍の兵達の人垣がなくなった。
そこに魏軍・総大将の呉慶将軍が先頭に騎馬していた。
麃公が呉慶に語りかけた
「丸城の皆殺しから始まりこれまで両軍多くの血を流した。呉慶ぇ。ようやく会えたのォォ」
呉慶が「フン」と笑みで答える
第71話 大将対決
麃公と呉慶 - 共に万を率いる両軍の将同士が対峙している。
呉慶が「手出し無用ぞ」と言い麃公に襲い掛かった!
麃公と呉慶共に互角の戦いを演じている。
「麃公ォォ!!」「呉慶ェ!!」両将が共にお互いの名を叫び一騎打ちが繰り広げられていた。
魏兵の一人から「呉慶将軍!」という声がかかる。
周りの何万という魏兵たちもこれに呼応し、「呉慶将軍!」というコールが大きくなり次第に「ドオオオオオオ!」という大歓声に変り出した。
信が麃公軍の騎馬に告げた「オイ!こっちも声出して将軍にゲキを送ろうぜっ!このままじゃ将軍の力がでねぇ!!」しかし、麃公の部下は「そんなもの必要ない。一騎討ちになった時点で勝敗は決している。麃公様と一騎討ちで渡り合えるものなど中華全域でも数えるほどしかいない。麃公様は呉慶を知ろうとしておられるのだ」と言う。
麃公の一撃が呉慶にヒットした!呉慶の胸から鮮血が飛び散る
麃公も呉慶の一撃を受け胸から血が飛び散った!呉慶が告げる「麃公ォ武人の血などよりも熱きものが我の中にあることをこの剣をもって教えてやろぉ」
麃公は余裕の笑みで「面白いのォ」と答える
第72話 亡国
「オオオオオオオオ!」と叫びながら呉慶が斬りかかる何度も斬りつけ、麃公は防戦一方だ。
防戦ではあるものの麃公将軍は呉慶の攻撃を全て自身満々に受け止めている。
麃公将軍が「ドゴ!」という音と共に強烈な一太刀を返した。
呉慶が馬ごと後ろに吹っ飛び口から血を吐き出す!
魏軍の一人が呉慶に「一騎討ちを止めて全軍に麃公を討てと指示してください」と伝えた
瞬間、呉慶がその兵を一刀で両断して言った。
「侵略者に対しここまで退くことができぬとは正直自分でも驚いた。人の感情とはままならぬものだな」
麃公が斬りかかる「敵に侵攻され家族でも殺されたか!?」
しかし、呉慶は弾き返し「家族だけではない。殺されたのは・・国そのものだ!!」
呉慶は今から30年前魏の東にあった小国・甲(こう)の王族であった。甲は趙軍に滅ぼされた
名を変え顔に炭を入れて別人になりすまして魏国に流れ着いた。そして魏の王族の加護によって名をとり戻し魏が第2の祖国となった「だが、あの日見た轟轟と燃ゆる城の光景は片時も忘れたことはない。国を失うということが貴様に理解はできぬ!」と言う。
これに対して麃公は「下らん負け犬の感傷だな!!」
「小国の淘汰は戦国の世の常!戦場にあって身の上話など何の意味も持たぬ。将ならば敵軍にどうやって勝つか!それ以外に心囚われることはない!来い呉慶!秦国大将軍の名において引導を渡してやる!!」と返した
その場の空気が変わったことを信は肌で感じている
呉慶が麃公に突撃した!「麃公オオオオォォォ!」
麃公が目を見開いて、呉慶の左肩から右わき腹にかけてを一刀で両断した!
「ここまでワシを苦戦させた知略と最後に武に走ったその激情。なかなか見事な大炎であったぞ呉慶!」
第73話 帰国
麃公将軍が左手を「グッ」を結んだ。
麃公軍が叫ぶ「勝鬨(かちどき)じゃあぁ!!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオ」という大歓声に包まれた
歓声を上げながらも信たちは警戒したが、秦兵3千に対してそれを囲む魏軍5万超は肩を落としてその場に崩れ落ちていた。
唯一、魏軍の戦意を取り戻しかねない副将・白亀西(はくきさい)の前には秦の怪鳥・王騎将軍が立ちはだかっていた。
「久方ぶりにいいものを見せて頂きました。これ以上の延戦は蛇足以外の何ものでもないでしょォ。それとも先程の一騎討ち以上のものをこの王騎と繰り広げる自身がおありですか?」
魏軍が蛇甘平原から撤退していく。
撤退していく魏軍を見て、尾兄弟たち丘の中腹にいた農民歩兵たちも歓声をあげた!
羌瘣は一人少し離れたところで「フフ」と笑っている。
麃公将軍や麃公軍、壁の騎馬隊に信のところに尾兄弟や伍の仲間たちが集結した。
麃公将軍には王騎が話しかける。
麃公将軍が王騎に「丘上からにらみを効かせたおかげで助けられた」と礼を言う。
王騎は「ただ通りかかって見物させていただいただけでよぉ」と返す
麃公将軍は「一度昇華した大炎をすぐに起こすのは至難である」として全軍に帰国を告げた。
秦国 - 安見(あんけん)
先の魏国への戦で負傷した農民兵たちがぞくぞくと帰郷して来ていた。
河了貂は負傷兵や死者たちの多さに不安を覚え今にも泣きだしそうな表情だ。
河了貂の背後から信が声をかけた
「おォ。なんだお前こんなところまで来てたのか」
無事な信の姿を見て河了貂は一瞬涙がこぼれそうになるがグッと堪えて「手柄をちゃんとあげて帰ってきたんだろうな」と言う。 信の「ばっちしよ!」に対し「よし!お疲れ!」と返した。
秦国大王・政も密かに門の上から信たち農民兵の無事に帰国した姿を見届けていた。
第74話 伽
宮女は目隠しをされ、手を引かれながら夜の長い廊下を歩かされる。
"大王の寝所"がどこにあるのか悟られぬように途中何度か回されて建物のどこを歩いたかさえ定かでない。
大王の部屋に着くと目隠しを外される。
大王様はいつも書を読んでおり、宮女・向(こう)はいつの間にか寝入ってしまうのであった。
仲の良い宮女・陽(よう)には、3度も声がかかっていながら大王の手が1度も付いていないことを打ち明けたが宮女にとって"伽(とぎ)"がどれほど大切なものなのか分かっているのかと怒鳴られてしまった。
後宮には秦国全土より選りすぐりの極上の美女・少女たちが集められておりその数は千人以上。
千人を超す宮女たちが大王の声がかかるのを待っている。
大王の子を産んだ宮女は実権を握ることになる。
もしも最初の男子を生むことができたなら、太后(たいこう)となることができるのだ。
ある日、向は王宮の中で大王の噂を耳にした。
シカという名の商人の女に大王が昔フラれたという噂であった。
ある晩、向は大王にシカの話を聞くと、それはとてつもなく残酷で悲しい物語であった。
大王が向を呼ぶのは、単に読書をしたいためであった。激務のなかにあって書を読む時間すらない大王は、となりで硬直している向が読書に都合が良かったということだ。
キングダム7巻の主な登場人物
キングダム7巻の見どころ
信にとって初陣の蛇甘平原の戦いがついに終わりました。しかし信の初陣凄すぎます。
・いきなり魏軍の防陣をジャンプでかわして内側から突破口をこじ開けるわ
・農民歩兵なのに騎馬して戦車隊を蹴散らすわ
・魏軍・副将の討伐時には46人程度で万の軍を中央突破して貢献するわ
もう全部がすごいですw
ただ、7巻の見どころは信の行動や勇気だけでなく王騎将軍の細かな配慮にも注目ですし、 麃公将軍の武力や戦い方も本能型丸出しでもうサイコーでした。
キングダムを全話イッキ読みするならU-NEXTが断然オススメ
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