舟状骨
私はとある原因で、右手首の『舟状骨』を骨折してしまいました。
舟状骨とは、手首を構成する8つの骨の内、親指の付け根あたりにある『舟の形をした骨』。
舟状骨に関しては、日本整形外科学会のホームページで詳しく記載されているので詳しく知りたい方は
こちらを参照。
最初は『軽い捻挫』程度に考えていましたが、2日経っても痛みが引いていくことが無かったため近所の整形外科で診療してもらうことにしました。
※この時点で、アイシングをして市販の湿布を貼っていました。結果的に骨折していましたが捻挫や打撲などの場合、受傷してすぐにアイシングすると患部の腫れがひどくならずにすみます。
一般的な『整形外科』での検査
整形外科の先生に軽く触診されましたが手首部分(親指の付け根部分)を軽く押されただけで激痛が走り、堪らず声が出てしまいます。
先生に言われた第一声が『骨折してる可能性があるから、レントゲンを撮りましょう。』でした。
※後になって色々と調べた結果分かったことですが、親指の付け根部分の凹む箇所『医学的嗅ぎタバコ入れ』と言う部分を押したときに痛みがある場合、舟状骨の骨折が疑われるようです。
捻挫と思っていたら、骨折していたことが発覚
色々な角度から4枚のレントゲンを撮ってみると、 『舟状骨が折れてる。ただキレイに折れているからギプスで固定しましょう。』と言われギプスを装着することに。先生曰く『舟状骨はレントゲンを撮っても、骨折の判断が難しい。一旦はギプスを付けて様子を診ますが、 舟状骨骨折は通常の骨折よりも回復に時間が必要。軽く考えない方がいい。最悪は手術の可能性もあります。』という事でこの日からギプス生活がスタートしました。
この時は、『 軽く考えない方がいい。最悪は手術の可能性もあります。』という言葉がまさか現実のものになってしまうとは思いもしていませんでした。
ギプスを付けたまま仕事をして週1回、整骨院に通ってレントゲンを撮り骨の回復状況を診てもらう生活が約3週間続きました。
折れた骨がズレてきた
3週ほど経ったある日、いつものようにレントゲンを撮って診てもらうと『折れた骨がズレてきている。手術が必要になるかも知れないので手の専門医がいる病院に紹介状を書くのでそちらの病院を受診してください。』と言われ、当日撮ったレントゲン写真4枚と手の専門医への紹介状を渡されました。
紹介状を書いていただいた病院は新宿のとある大きな病院
紹介いただいた病院には『手外科』という専門の科があり、専門の先生に診てもらうことになりました。
紹介いただいた病院での検査
紹介状を書いていただいた翌日、手の専門の医師のいる病院へ向かいました。
こちらの病院はJR新宿駅の南口から出て、徒歩で約5分ほどで到着できます。
こちらの病院は初診なので、まずは『外来の受付け』に紹介状と保険証を渡して受付けしてもらいます。
受付が終わると『整形外科』の場所を教えていただき、そちらへ向かいます。
持参したレントゲン写真4枚を手の専門医と一緒に確認した後、CTを撮って検査することになりました。
CT検査
地下2階へ移動して、『X線CT室』でCTを撮ります。
(患部が手首なので寝台に横になって腕を伸ばした状態にして手首だけのCTを撮りました。)
通常のレントゲン写真は2次元の白黒写真ですが、CT検査をすると3次元で骨の具合が確認できるので、素人の私でもハッキリと骨折の様子が確認できます。
折れた骨の部分が首を垂れるようなかっこうでズレてきていることが目視できました。
CT検査の結果
骨折からすでに1か月近く経過していたため、すぐに入院して手術をした方が良いと進められました。
「このまま放置しておくと折れた骨は確実に修復されることがなく、『偽関節』と言う疑似的な関節になってしまい最悪は手首全体に影響を与えてしまうようになります。」と説明を受け、手術していただくことを決意しました。
舟状骨骨折の手術
手術方法
「チタン製のスクリューを折れた骨に突き刺して固定する手術」をオススメされました。
この手術をすると、比較的長い間ギプスで固定しておく必要がなくなりできる限り短い期間での回復が期待できるそうです。
手術費用
入院と手術でいくらかかるのか不安であったため、費用がおおよそいくらかかるのかを医師に確認しました。
私の場合は室料が一番安い相部屋で計算していただきましたが、個室なのか相部屋なのかで料金が大きく変わります。(有料の個室を選択すると1日あたり数千円から数万円高くなります。)
また、麻酔の方法によっても全身麻酔の場合は値段が高くなるようですので不安がある場合は医師に事前に相談すると良いと思います。
看護師との面談
入院するために看護師長と面談があり、このタイミングで入院時のルールやスケジュールなど説明を受けます。
面談時に入院に必要な情報が記載されたパンフレットをいただけます。
入院時のルール
入院中(手術前)に隠れて喫煙していたことが発覚すると手術の予定がキャンセルになる事もあると説明されました。喫煙者の方は入院中は完全に禁煙しましょう。
準備する必要があるもの
入院スケジュール
2日目:手術当日
3日目:点滴
4日目:朝食後に会計表が病室までくるので、外来棟1Fにある自動支払機で会計を済ませ帰宅
看護師さんとの面談で必要な情報を確認し、入院準備のために帰宅しました。
まとめ
単なる捻挫と思っていたら、骨折していたという事実が発覚したときは本当に不安になりました。
入院や手術が必要になると高額な費用が必要であったり、学校や仕事を休まざるを得ない状況になってしまいます。私の場合は、骨折していてもほとんど痛みが無い状況だったので単なる捻挫と思い込んでいました。
今回の件で、できるだけ早く専門の医師に相談することが改めて重要であると思いました。
次回は『実際の手術とその後の回復状況について』紹介していきたいと思います。
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