私は手首の骨を骨折した際に、ギプスが取れるようになるまで6週間ほど手首から肘あたりまでギプスを装着しての生活を送ることになりました。
突然の怪我や骨折などでギプスをつけて長期間生活しなくてはいけない状況になってみると、非常に不便で大変な思いを強いられることになります。
ギプス生活での悩み
実際に6週間ギプスを装着することになり、私が感じた悩みをご紹介
1.痒い(かゆい)
ギプスを付けたことがあれば、誰しも同じような経験をしたことがあると思いますが、長期間ギプスを装着しているとどうしてもギプスの中が痒くなってきます。
わたしはギプスを装着してから10日ほどで猛烈な痒みに悩まされるようになりました。
手術で切開した傷口が日数を経るごとに癒着してきて、回復途中にはどうしても痒みを感じてしまいます。
我慢できないし、ひどい特には『気になってしまい夜も寝れない』そんな日もあったほどですが、ギプスは手足の患部をガッチリと固定しているので痒い部分をかくことが難しく非常にストレスを感じました。
特に夏場のギプスは痒みとの戦いです。夜中に暑くて目が覚めると、ギプスの中が痒くて寝付けなくなったことが何度もありました。
2.シャワー
ギプスをしていると当然ですがギプス部分にシャワーをかけることはできませんよね。
でも、ギプスをつけている期間シャワーしないなんてあり得ませんし、何より不衛生になってしまいます。
ギプスを付けたままでいると、ギプスの圧迫感がとても不快に感じてしまいますし、汗をかいた日はシャワーをしてスッキリしたくなります。ギプスだけに限った問題ではないかも知れませんが患部を濡らさないように身体を洗うことは非常に難しいです。
3.患部を心臓よりも高い位置に固定しなくてはいけない
切開を伴うような外科手術や怪我をすると患部を心臓よりも高く固定するように医師から指示されることがあります。
病院に入院していると専用の器具で固定されますが、自宅に帰ってからも同様にするにはどうしたら良いか非常に悩みました。枕やクッションを敷いても寝返りを打ってしまったり、寝ている間にいつの間にか高い位置をキープすることが難しいです。
4.満員電車
ある程度回復してくると仕事や学校に行かなくてはいけなくなってきます。
100%回復するまで休みが取れるなら別ですが、私は骨折の手術後10日ほどで抜糸をしてギプスをつけたまま電車で通勤しなくてはいけなくなりました。
完全回復していないまま(ギプスをつけたまま)通勤電車に乗ることはとても怖いです。
電車は激しく揺れる場合がありますし、スマホ画面に夢中で周りを見ていない人もいます。混雑状況によっては、他人にぶつかって症状が悪化してしまう危険性もあります。
完全に回復していないような状況であれば、出来る限り安全に通勤したいものですよね。
5.ペンやフォークなどが持てない
ギプスで親指周りが固定されていると普段使っているペンや食器を持つことが出来なくなり、字を書く場面や食事する際にとても困ってしまいます。
これは指に力が入らないだけでなく、ギプスによって指の動きが制限されてしまうからです。
ギプスをつけた状態でも病院や仕事場などで字を書かなくてはいけない場面が多くあり、ますし食事の際は利き腕が使えずにとても困ってしまいました。
6.ペットボトルのキャップが回せない
手首から親指周りにギプスが装着されると、ペットボトルのキャップが回せなくなります。
ペンが持てなくなるのと同じような理由ですが、こちらはかなり深刻な問題です。
入院中にもらった痛み止めや胃薬などを飲むときにも飲料水が必須だからです。
病院にいる間は、看護師さんに頼めば当然キャップは開けてもらえますが何度も頼むわけにもいかないし自宅に帰ってから、会社に出社してからも人の助けが必要になってしまうので非常に悩みました。
実際に試した解消方法
1.痒い(かゆい) 場合の対処
ギプスの中に差し込んで痒い部分をかくことができるものを身の回りで探してみましたが、見当たるものは『少し長い定規』くらいしかありませんでした。
背に腹は代えられないので、定規をギプスの中に差し込んで試してみましたが、定規は『横幅』が邪魔をして上手にかくことができません。
ネットで検索してみると意外にもジャストな商品を発見し、すぐさま購入。
『ギプス用かいかい棒』
使ってみた感想
2.シャワーの解消方法
ギプスを付けているときは防水シャワーキャップ(カバー)が必須。
防水シャワーキャップ(カバー)を付けるだけで、水滴の付着から確実にギプスをガードしてくれるので1人でも安心してシャワーすることができます。
※こちらは入院する際に準備しておくように看護師さんから案内されます。
腕用シャワーカバー
足用シャワーカバー
使ってみた感想
3.患部を心臓よりも高い位置に固定しなくてはいけない場合の解消方法
手術後、ギプスをした状態で、最低10日間は患部を心臓よりも高い位置に保つように担当医師より指示がありとても困りました。※病院に入院中は専用の器具で患部を吊るした状態で病室のベットに横になって生活していましたが、自宅に帰ると専用器具などは当然ありません。
この問題を解決するために私は、『洋服用のハンガーラック』を活用しました。
高さを自由に調整できる洋服用のハンガーラックをベットの横に持ってきて、ストッキングに腕を通して、ストッキングをハンガーラックに吊るすことでバッチリと対応できます。
この方法であれば足の場合も同様に高い位置をキープ出来ますし、高さも自由に調整可能です。
ハンガーラック
使ってみた感想
4.満員電車の解消方法
通勤の際の満員電車は怪我をしている時はとても怖いですよね。
混んでいる通常の車両に乗ると他人に押されてしまう可能性もありますし、ギプスをしていても女性専用車に男性が乗ることは勇気が要ります。電車が揺れた場合などは患部に痛みが出てしまう可能性もあります。
私がこの問題を解決するために考えた方法は、三角巾を付けた状態で比較的空いている女性専用車両に乗る方法でした。
1.三角巾でしっかりと腕を吊るして固定することで、電車が揺れた際にも患部の揺れが最小限に抑えられます。
2.三角巾で腕を吊るすことで、周りから見たときに怪我をしているアピールになるので、男性であっても女性専用車にどうどうと乗車することができます。
三角巾
三角巾の巻き方はこちらの動画でわかり易く紹介されていましたので参考にしました。
使ってみた感想
5.ペンやフォークなどが持てない場合の解消方法
親指周りがギプスで固定されていたり、治療の過程で握力が極端に無くなってしまうととても困りますよね。
私は利き腕がギプスで固められてしまったので当初は利き腕でない左腕で字を書いたり、食事をしたりしていました。しかし、利き腕でないので上手く字はかけないし、ご飯をこぼしてしまったりとっても大変です。
そんな時に見つけたのがこちらのスポンジハンドル
スポンジハンドル
ペンやフォークの柄の部分にスポンジハンドルをはめることで、ギプスで親指周りの可動域が制限されていてもペンやフォークなどを確実に持つことができます。
使ってみた感想
6.ペットボトルのキャップが回せない場合の解消方法
ペンが持てなくなるのとほぼ同じような理由ですが、こちらはかなり深刻な問題です。
ギプスによって可動域が制限されるのと、握力が極端に落ちてしまうのでペットボトルのキャップも開けられなくなってしまいます。
痛み止めや胃薬などを飲むときにも飲料水のキャップが開けられず1人で深刻に悩んでいましたが、キャップオープナーを使うことで解決できました。
キャップ オープナー
使ってみた感想
まとめ
ギプスを付けて生活するようになると、普段は当たり前にできていたことができなくなってしまいます。
これにより想像以上の苦痛を感じたり、ストレスを感じてしまいます。
健康な状態で生活できることが一番ですが、ギプスでの生活を強いられてしまった際の参考にしていただければ幸いです。
無理だと諦めずにより良いアイテムを探して、実際に使って見ると意外に楽に苦労が解消できると思いますよ。
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