ゴールデンカムイ1巻_不死身の杉本とアシリパの出会い

ゴールデンカムイのアイキャッチ画像ゴールデンカムイ
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ゴールデンカムイ1巻の収録話とネタバレ・ゴールデンカムイを読んでみた感想をまとめています。

まだ読んだことのない方にも、すでに読んだことがある方にも楽しんでもらえる記事になっています。

ゴールデンカムイ1巻の主な登場人物

・杉本佐一(すぎもと さいち_大日本陸軍・第一師団の元軍人)
・アシリパさん(アイヌの女の子で狩猟や山の知識・料理も得意な女の子)
・一升瓶のオジサン(杉本に金塊の話をした酔っ払い)
・白石 由竹(しらいし よしたけ_脱獄王の異名をもつ天才脱獄犯どこか憎めない男)
・緒方上等兵(おがた じょうとうへい_大日本陸軍・第七師団の現役軍人)

ゴールデンカムイ1巻の掲載話

雪山の画像

第1話 不死身の杉本

杉本佐一さん
杉本佐一さん・・

一人川で砂金採りをしている男に河原で一升瓶を抱えているオジサンが声をかける。

もうこの辺りの砂金も採り尽くされているに違いない・・
夢見て東京から移ってきたってのに砂金。金粒、金塊!どこにもねぇ!
砂金採りは明治の初めが最盛期だったらしいがまだ採れると聞いて北海道の山奥までわざわざやってきた
ああ~カネが欲しい。 カネが必要なんだ。

一升瓶を抱えているオジサンが聞く
砂金採りの男はついこのあいだ日露戦争から帰ってきたばかりで、なんでも「不死身の杉本」と呼ばれていた
銃剣でも、機関銃でも、砲弾でも杉本は殺せない本当なのその話・・・?

砂金採りをしている男(杉本)曰く
なかなか死ねないものさ
気に入らない上官を半殺しにしなきゃ金鵄勲章をもらって今頃は年金暮らしだったはずだ

一升瓶を抱えたオジサンは酒に酔ったのか、上機嫌で話し出した

北海道じゃ昔はあちこちの川で大豆くらいの砂金がザクザク採れた
一日に30匁(約112グラム)採れる日が続いたらしい。いわゆるゴールドラッシュだ
その頃、一部のアヌイたちが採れた砂金を密かに貯めていたんだ。
だが、それを一人の男がアイヌを皆殺しにしてブン盗った!

盗られた金は20貫(75Kg)!現代の価値にして約8億円相当

金を盗った男は警察に追われて隠し場所を誰にも伝えることなく北海道のどこかに金塊を隠し、その後、死刑囚として網走監獄に投獄された。
その男は埋蔵金のありかを記した暗号を同房になった死刑囚たちの体に入れ墨を彫った
 囚人たちの入れ墨は「全員でひとつの暗号」になっているらしい
入れ墨のうわさを聞いた屯田兵が死刑囚を移送するといって連れ出したが、移送中だった囚人たちは護衛の兵隊を皆殺しにして森へ消えてそれっきり脱獄犯たちは誰も捕まっていない

話を終えると一升瓶のオジサンは寝入ってしまった。

砂金採りをしている男(杉本)は話半分でオジサンの言葉を聞いていた
またいつものホラ話だろ前にもエゾオオカミがまだ生きてるってホラ吹いてたし・・・

杉本佐一は戦死した幼馴染の親友・寅次に寅次の嫁の梅子と子供を助けてほしいと託されていた
寅次の嫁・梅子は目が悪くアメリカの医者に診せるためにはおよそ200万円の金が必要なのだ

杉本は戦死した親友・寅次の夢を見ていたが、「ビクッ」として目を覚ます。

「しゃべりすぎた」

さっきの話をしたオジサンが銃口を構えている

杉本が河原にあった石でオジサンを殴りつけると、オジサンは森の中に走って逃げて行った。

しばらくしてから、
杉本は逃げたオジサンを追って森の中に入った。
(放っておけばまた杉本を殺しに戻ってくるかもしれないやられるまえにやるしかない)

白樺の森

白樺の森の中
雪に埋もれた状態の一升瓶のオジサンを見つけたが、雪から引っ張り出すとはらわたがきれいに無くなっている
ヒグマがオジサンを襲い、食い残したオジサンの遺体をここに埋めたのだ

オジサンの首から入れ墨が一部覗いて見えていた
衣服を脱がすと奇妙な入れ墨がオジサンの上半身に彫られている

「どおりで詳しいわけだ。マジかよ。これが金塊の在り処をしるした入れ墨だってのか!!」
杉本はオジサンの遺体を背負って場所を移動しようとした

その時、杉本のすぐ後ろでヒグマが吠えた!

銃でヒグマに応戦しようとするも銃の負い革(銃を背負ったり、腕と銃とを固定するために用いる)が背負ったオジサンの足に引っかかってしまい銃を構えることができない。

ヒグマが獲物を盗った杉本に襲い掛かり、杉本は間一髪ヒグマの一撃をかわした。
「食われる」 杉本が思った瞬間

アイヌの女の子がヒグマを矢で射ったのだ!

トリカブトやアカエイの毒を塗った毒矢はヒグマを徐々に弱らせ、ヒグマの逆立っていた体毛がねている。
アイヌの女の子が死んだヒグマの腹を切り裂いて胃袋を探るとヒグマの胃がからっぽだ
つまり、オジサンを襲ったのは別のクマだ

熊の画像

アイヌの女の子曰く
この時期に肉が食えるのはマタカプリ(アイヌ語で冬・徘徊する・もの)と言って、冬籠りしそこなって気がたっており危険な熊だ。 熊は一度手に入れた獲物にはものすごく執着し、どこまでも追いかけて取り戻そうとする習性がある。

熊の獲物は置いて行くか、さもなくばマタカプリを撃てと言うのだ。

杉本はアイヌの女の子にオジサンから聞いた金塊の話をして言う。「どうしても金が必要なんだ」
アイヌの女の子は奪われた金塊の話を素直に信じた。
なぜならその殺されたアイヌたちの中に女の子の父親もいたのだ

ヒグマが獲物(オジサンの遺体)を取り戻す事を見込んで、2人は薪を集め火を起こした。
死体を囮に使い待ち伏せする

女の子はオジサンの入れ墨を見て、入れ墨を彫った囚人が最初から金塊を山分けするつもりが無かったことを悟った 「殺して皮を剥ぐことを前提」に入れ墨が彫られていたのだ

第2話 ウェンカムイ

白樺の樹皮(アイヌ語で「シタッ」)を拾い松明に使った。
白樺の皮は油が多くて長く燃えるという

ガガガガガガ!!

ヒグマが獲物を奪いにやってきたのだ。
油断していた杉本と女の子のすぐすばに姿を現して吠えた
咄嗟にヒグマに対して正拳付きをお見舞いする杉本だが、ヒグマには効く訳もない

「下にもぐって腹にしがみつけ!」

アイヌの女の子が木の陰から毒矢を構える

「討つな!俺に当たる!」
杉本はヒグマの腹の下にしがみ付いた状態で話したていた。

アイヌの女の子が毒矢を放った瞬間、杉本はヒグマの腹の下からヒグマの腹に持っていたナイフを突き立てた。
暴れるヒグマ。

アイヌの女の子の放った毒矢が固いヒグマの頭部に当たって刺さらずに跳ね返されてしまった

アイヌの女の子に向かって突進するヒグマ。
ヒグマに吹っ飛ばされ、ナイフで抵抗しようする女の子。

オオカミのような犬の画像

その時、大きな野犬に似た動物がヒグマに一撃を加えアイヌの女の子の前に立ちふさがり威嚇する!
杉本はヒグマの腹から落ちて、アイヌの女の子のそばで銃を構えている。

「その位置からだと心臓はわきの下だ」
アイヌの女の子が杉本に教えた

杉本がヒグマを撃った!
しかし、ヒグマは即死することなく両足で立ち上がり杉本を目がけて攻撃してくる!
「殺してみろ!おれは不死身の杉本だ!!」
杉本は咄嗟に持っていた銃剣をがっしりと脇腹に抱え、その場で仰向けに寝転がった。

杉本の体にのしかかったヒグマは杉本の銃剣に刺さり絶命した。

アイヌの女の子は杉本の戦いぶりに優秀な戦士だと杉本を褒め称え、名を「アシリパ」と名乗った。
アシリパをヒグマから救った馬鹿でかい犬と思われた動物は " オオカミ " だと教えられたが、すでに姿を消した後だった
どこか遠くの方でオオカミの遠吠えが聞こえる

アシリパの話では、「5年前金塊の隠し場所を移動している道中でアシリパの父を含む村の男が7名殺された」
それ以上のことは知らないという。
杉本はアシリパと組んで金塊を見つけようと相談したがアシリパは人を殺したくないという。
入れ墨の囚人を探し出したとしても皮を剥がなくては金塊を探し出しようがないのだ。
杉本が討ち取ったヒグマを解体しながらアシリパは言う。

杉本にヒグマの胆嚢(たんのう)を差し出してきた。
熊は捨てるところが無い肉は食えるし、毛皮も売れる脂も薬になるというアシリパ。
人を殺して食った熊は悪い神となりティネポクナモシリという地獄に送られるらしい。
アイヌは人を殺した熊の肉は食わないし、毛皮も取らないという。

日露戦争に出兵していた杉本曰く
「人間を殺せば地獄行きだと?それなら俺は特等席だ」

オジサンの死体から入れ墨部分の皮を剥ぎ取りながら杉本は言う
「金塊を見つけることが父の仇討ちにつながるんだよ。手を汚すのはおれがやる知恵だけ貸してくれ」

第3話 罠

小樽駅の画像

アシリパが松ぼっくりをかじった残りの芯が沢山落ちている場所を見つけた。リスの餌場だという。
複数の「くくり罠」を仕掛けるアシリパ
リスは木の実しか食べないから肉が美味いし、毛皮も売れるというアシリパ
アシリパさんはやたらと山に詳しい

脱走した囚人たちが金塊を探しているとしたら、内地(本州)の方には逃げていないと推測する杉本。
小さな集落に逃げ込んでは目立つので、なるべく大きな町にあたりをつける
札幌・函館・旭川・・・そして二人は小樽にいた。

相手は入れ墨をいれた囚人、人前に肌をさらすところを捜し歩く2人
銭湯、売春宿を入れ墨の写しを持って聞いて回る

アシリパさんが売春宿の用心棒に絡まれた。
とっさに杉本が用心棒を一蹴して、締め上げると「同じことを聞いてきた男がいた」という情報が得られた。

山へ引き上げようとする2人をつけてくる人影があった。 2人も尾行に気づいている。

尾行していた男が動物の捕獲用にしかけた罠にかかった。

第4話 のっぺら坊

罠にかかった尾行してきた男を後ろ手に縛って他の囚人の居場所を尋問する杉本

しかし、男は他の囚人たちの居場所を知らない。

一緒に脱獄した囚人たちは突然殺し合いになり訳も分からず逃げ出した。
誰も信用できないので、一人で潜伏していたのだと言う。

男は入れ墨が囚人を殺して剥ぐことが前提に彫られたものだとは知らなかった。
脱獄計画を仕切っていた囚人は冷酷で凶暴な怪物だ。狩りでもしていた方が身のためだと言う。

杉本が銃を男に向けた。

やり取りを見ていたアシリパさんが杉本に警告する
「殺すなら私は協力しない」
「アシリパさん、そこは演技にノッてくれないと」と返した

結局、男の上半身を脱がせて入れ墨を絵に書き写すアシリパさん
杉本の差し出した鉛筆に喜んでいる

男は「入れ墨を入れた男は顔が無いんだ" のっぺら坊さ "」というのだ

銃の画像

「パシっ」
突然、男の頭から血が噴き出る
杉本は瞬時に弾丸の音から、撃った相手の距離をおおよそ予測した

杉本がけん銃で牽制している間にアシリパさんが機転をきかせて生木を使って煙幕をはった。
狙撃してきた男が動物用の罠を発見し、銃で罠を外そうとしたが罠が発動し男の持っていた銃が宙に舞う。

すかさず杉本が男に現れて銃を構えるが、男はナイフで抵抗する。さらに男は離れ際に杉本の銃からボルトを引き抜いて杉本の銃を使用不能にしてしまったのだ

狙撃してきた男は兵士だった。
しかも肩章の番号から陸軍最強と言われる北海道・第七師団だ

ゴールデンカムイ1巻の見どころ

ゴールデンカムイの掲載話をかいつまんだ形で記事にしていますが、漫画で読むと何倍も面白いです。

見どころ1つ目は、「キャラクターの個性」

・アイヌの女の子(アシリパ)

アシリパさんの顔芸や山の知識の深さに加え、狩りの仕方さらには料理までアシリパさんはバラエティに富んだ才能に恵まれていますよね。

ゴールデンカムイでは普段聞きなれないようなアイヌ語での解説が沢山出てくるので自然にアイヌ語を覚えちゃいます。

人は絶対に殺さない事を信念とし、どこまでも貫く強い気持ちを持ったアシリパさんのキャラクターは誰もが好きになる事間違いなし

・杉本佐一

彼は日本陸軍・第一師団で不死身の杉本の異名を取った兵(つわもの)。
ひょんなことから亡き親友との約束を果たすため、金塊を探すことに奮闘し出した杉本。
元兵隊で自分が活きるためなら殺人もいとわないが、人間としての優しさも強さも併せ持つ男。

見どころ2つ目は、「生き方を考えさせられる点」

ゴールデンカムイでは弱肉強食という"自然の摂理"の中で「人間 対 人間」また、「動物 対 人間」の戦いが巧妙に描かれており、その中で「人間はどうしたら強く生きられるか・どのように生きるべきなのか」を考えさせられる漫画となっています。

動物が生きていくためには食事をしなくては生きていけません。
それは人間であっても、熊やリスなどの動物であっても同じこと。

ゴールデンカムイは弱肉強食の食物連鎖の中を人が生きていくために人間らしさ(優しさや知性)を保ちつつ、優しく時には非情になりながらも目的を達するために行動する主人公たちの物語を描いたすばらしい漫画です。

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