甲子園100回大会で全国の野球ファンを魅了した金農旋風

雑草軍団の画像その他
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秋田県金足農業高校・記念碑

2018年夏の甲子園100回目という節目の大会で突如として大躍進を遂げた、秋田県金足農業高校の活躍を記念して建てられた記念碑。

金農記念碑
甲子園100回大会での大躍進を記念して建てられた金農野球部記念碑

金足農業高校野球部は同大会での活躍を称え以下の賞を受賞している。
・秋田県県民栄誉賞
・秋田県スポーツ賞特別賞

秋田県代表として2018年夏の甲子園100回大会に出場した金足農業高校(11年ぶり6度目の出場。以下、金農)はエース・吉田(現:北海道日本ハムファイターズ)を筆頭に甲子園初戦から強豪校を相手に、いずれも劇的な勝利を積み重ねることで同大会におけるヒーロー校として”金農旋風”を巻き起こし秋田県の高校野球ファンのみならず全国の高校野球ファンの心を掴んだ。

金足農業 100回甲子園まとめ 吉田輝星の活躍

金農のエース・吉田は甲子園・準決勝までの全6試合を登板し総投球数は881球に及んだ。
(秋田大会初戦から準決勝までを含めると全11試合で1517球)

2018年夏の甲子園での戦績

08/08(水)1回戦5-1鹿児島実(鹿児島県代表)
08/14(火)2回戦6-3大垣日大(岐阜県代表)
08/17(金)3回戦5-4横 浜(南神奈川代表)
08/18(土)準々決勝3-2近 江(滋賀県代表)
08/20(月)準決勝2-1日大三(西東京代表)
08/21(火)決勝2-13大阪桐蔭(北大阪代表)

金足農業高校野球部の魅力

私立の名門校がスター選手を全国から収集し活躍を見せる学校が多い中、金農は”地元中学の出身者のみ”という『公立高校(農業高校)の野球部らしさ』が全国の高校野球ファンの心を掴んだ一因だ。

また、同野球部員は何事にも一生懸命さを忘れない。校歌の斉唱においては他校にはみられない精一杯『のけ反りながら校歌を斉唱する』というパフォーマンスと言っても過言ではないひた向きさを見せ、全国の高校野球ファンたちの心を打った。

金農野球部2018年100回大会当時のスターティングメンバー

背番号選手名学生投打
吉田 輝星3年右右
菊地 亮太3年右右
高橋 佑輔3年右右
菅原 天空3年右左
打川 和輝3年右右
斎藤 璃玖3年右左
佐々木 大夢3年右右
大友 朝陽3年右右
菊地 彪吾3年右右
10関  悠人2年右右
11嶋崎 響己2年右左
12沢石 和也2年右右
13小松 雅弥2年右右
14佐々木 大和2年右右
15菅原 大2年右右
16工藤 来夢2年右右
17船木 弦2年右右
18池田 翔2年右右
雑草軍団の画像
記念碑に刻まれた”雑草軍団”の文字に込められた想い

”雑草軍団”

踏まれても踏まれても力強く何度でも立ち上がる!
記念碑に刻まれた”雑草軍団”には農業高校らしく『泥臭く、踏まれても何度でも立ち上がる力強い雑草のような野球を心がける軍団』という想いが込められている。

地元ファンの声

同野球部OBで約半世紀もの間、金農野球をファンとして見守ってきた地元で不動産業を営む千田氏に話を聞いてみた。

私が学生の頃、何度も夢見た甲子園の舞台で母校の金農が雑草魂を発揮し活躍してくれたことは最高の誉(ほまれ)です。
準優勝という結果もさることながら、常にひた向きに野球に取り組む部員達の姿勢に心を打たれました!
 100回大会という記念大会でこれだけの素晴らしい活躍を見せてくれた野球部の後輩部員達全員に『本当にお疲れ様でした。』とお声掛けさせていただきたいです。
リングス秋田HPより

同氏は金足農業高校の卒業生で、高校在学時は野球部にて副主将を務めていた。
(筆者も古くから親交があり、同氏の朗らかで実直な人柄からは金農の雑草魂を予てより感じていた。)

現在は秋田県内で不動産コンサルティング業を営んでおり、高校野球が開幕される夏には秋田県大会を欠かさず応援しているという熱血野球ファンである。

千田氏が代表を務める株式会社リングス秋田は、地元密着型の不動産コンサルティング会社で金足農業高校近辺の土地開発にも力を入れている。

2018年の金農フィーバーが一過性のものではなく、地元のPRにも繋がって欲しいと話していた。

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