現在、ヨガブームが到来していて、ヨガを習っているという方が非常に多くなっていますよね。
私の周りにも沢山ヨガ好きな方がいてヨガブームの到来を肌で感じているほどです。
夢中になってヨガのスタジオに通っている方の目的は何なのか、ダイエットに良いとされているヨガについて本来のヨガとは何なのかをご紹介します。
①ヨガ本来の目的
②ヨガの効果
③そもそもヨガとは
ヨガ本来の目的とは
ヨガ本来の目的は『悟りの境地に達すること』とされています。
古来のヨガは精神的な修行を常(日常)とし、生きずらい世の中で自身の精神を安定させることが目的であったと考えられます。
八支則(はっしそく)
そもそもヨガとは、膨大な哲学であり『八支則(はっしそく)』という8つの段階があります。
2.ニヤマ(Niyama_勧戒)
3.アーサナ(Asana_座法)
4.プラーナーヤーマ(Pranayama_調気法)
5.プラティヤーハーラ(Pratyahara_制感)
6.ダーラナー(Dharana_集中)
7.ディヤーナ(Dhyana_無心)
8.サマーディ(Samadhi_三昧、悟り)
本場インドでは、1~5.までの段階を経て、最終目標である8.サマーディの悟りに到達できるとされています。
(6~8に関しては、一連の心の流れなので区切りを付ける事ができない)
1.ヤマとは、『日常生活の中で行ってはいけない5つの心得』
2.ニヤマとは、『日常生活で実践すべき5つの行い』
3.アーサナとは『坐法』
身体と心は繋がっているので、正しい座法を習得することで長時間の瞑想に耐えうる身体を作る。
4.プラーナーヤーマとは『呼吸法』
呼吸をコントロールする。
体と心、呼吸は繋がっていて3つの要素を整えることでリラックスして瞑想状態に入ることができる。
5.プラティヤーハーラとは『感覚を制御すること』
6~8に関しては、心の有り様を表していて、段階を付けることができない心の有り様。
最終的な目標として「8.サマーディ(三味、悟り)」を目指す。
ヨガの効果
古来のヨガの目的は『悟りの境地に達すること』でしたが、八支則の中の「3.アーサナ」と
「4.プラーナーヤーマ」を実践することで『精神的な安らぎ』を得られたり、『細身』や『ダイエット』などの効果を得ることも可能です。
ホット・ヨガは特に精神的な修行というよりは、『細身効果』を目的としていると言えますよね。
ハタヨガ
日本でヨガ・スタジオに通っている方の多くが、ポーズと呼吸法を学ぶ『ハタヨガ』を受講されていると思います。
ハタヨガはリラックスした状態の中で、正しいアーサナ(ポーズ)と正しい呼吸法を併せて実践することで精神的な安定の他にダイエット効果も得られることで人気となっていますよね。
ラージャヨガ
『王様のヨガ』と言われるラージャ・ヨガは精神的な瞑想を重視するヨガのスタイルで、精神的な鍛錬に重きを置くことで老若男女・関係なく一生をかけて続けられるヨガであり、『ヨガをしている時間 = 日常』とすることでどんなことがあっても常に精神が安定している状態を目指すものです。
そもそもヨガとは
紀元前4000年頃に、インドのインダス川の流域でインダス文明の頃に発祥したとされていますが、
日本に伝わったのは、遣唐使の時代だそうです。
古すぎて想像も難しい時代の話ですが、医療も科学も現代よりもずっと発達していない頃の先人たちは
生きるために不安が多く、『どうにか精神を安定させて、幸福を得よう』とヨガを考案したのではないでしょうか。
実は、『仏教にもヨガが影響を与えている』って知ってましたか?
ヨガと仏教の共通点とは何か?
引用元:日本仏教協会
では本題であるヨガと仏教の共通点とは何でしょうか?
それはヨガが仏教における「禅定(ぜんじょう)」に相当し、ヨガを仏教の善行の1つとして捉えることができることです。
仏教では、代表的な6つの善い行いを六波羅蜜(ろくはらみつ)といい、その1つが禅定になります。
禅定は、心身を慎み、自己を客観視する行動のことです。
これをすることで、自分のこれまでの行為を反省し、冷静に見つめ直すことができます。
本来は座禅の効能等に対し用いられる言葉ですが、ヨガをすることも立派な禅定と捉えることができるのです。
まとめ
ヨガは奥が深く、悟りの境地に至るのは非常に難しいと思います。
(というか、現代人が悟りの境地に至ってしまったら楽しいことが無くなってしまうのでは?)
しかし、最終目標に至る事だけが目的ではなくその過程にも様々な意味や学習することが沢山あります。
仕事や人間関係で疲れた心と体をリフレッシュする目的でヨガを始める方も多いと思います。
目標に到達するまでの学習過程が1番ヨガを楽しめるのではないでしょうか。
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