エジプト・スエズ運河で座礁したコンテナ船「エバーグリーン」の大きさに驚き

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最近、テレビのニュース番組や新聞各社で取り上げられている「エジプトのスエズ運河で座礁したコンテナ船」について、エジプトで座礁したコンテナ船のニュースがなぜこんなにも日本のメディアで報道されているのか調べてみました。

なぜ日本のニュース番組でエジプトで座礁したコンテナ船の情報がこんなに取り上げられているの?

コンテナ船のニュースが報道されている理由

スエズ運河で座礁したコンテナ船の船名は「エバーギブン」です。

この「エバーギブン」に関するニュースが最近多くマスメディアで報道されていますが、コンテナ船:エバーギブンの船主は実は愛媛県にある日本の会社「正栄汽船(しょうえいきせん)」の所有するコンテナ船だそうで、日本では多くのメディアが連日このニュースを取り上げています。

スエズ運河は世界貿易の大動脈と言われるほど海運における重要な航路で、この航路を日本の企業が所有するコンテナ船「エバーギブン」が座礁したことによって、完全にせき止めてしまったため世界の海運貿易を止めてしまったという事になります。

世界の海運貿易を止めたことによる賠償責任

コンテナ船「エバーギブン」

船主船籍運航会社船舶管理会社
愛媛県
「正栄汽船(しょうえいきせん)」
パナマ台湾
「長栄海運(エバーグリーン・マリーン)」
ドイツ
「ベルンハルト・シュルテ・シップマネジメント
エバーギブンに関する権利関係

上記、座礁したコンテナ船「エバーギブン」の権利関係を見てみると、船主は日本の正栄汽船ですが、船籍はパナマ、運航会社は台湾の長栄海運、船舶の管理会社はドイツとなっています。

コンテナ船「エバーギブン」が世界貿易の要となっているスエズ運河で座礁したことで、賠償責任は誰が負うことになるのでしょうか。

座礁した原因などによって責任範囲が変わる可能性もあると考えられますが、海の権利関係は複雑で今回の様なトラブルが起きた際は通常であれば、船主である正栄汽船の責任になる可能性が高いようです。

エバーギブンの大きさ

エバーギブンの大きさ

全長400メートル
59メートル
総重量22万4000トン

エバーギブンは世界最大級の貨物船で、全長が400メートルありスエズ運河の横幅は205メートル。

エバーギブンは少し斜めになると、完全にスエズ運河をときとめてしまうことができちゃう全長なんですね。

↓の画像は東京ドームとエバーギブンを横に並べてみた画像ですがエバーギブンのとんでもない大きさが実感できると思います。

東京ドームと比較してみた画像
東京ドームとエバーギブンを並べてみた画像

コンテナ船「エバーギブン」の座礁原因

座礁した根本的な原因に関しては、「人的な原因ではないか?」と言われていますが、完全な原因究明はまだこれからになるようです。

引用元:東京新聞公式

30日現在では座礁から脱出成功

3月30日現在では、復旧作業が進み座礁が解消されたと報道されています。

座礁からの脱出方法は、コンテナ船の座礁した海底を掘削して小さな船によりコンテナ船のエバーギブンを牽引することで座礁から解消されました。

賠償金はいくらになるの?

現在のところ、1兆円/1日と言われているので、事故の起きた3月23日~3月30日までの7日間で7兆円。

賠償金には、座礁していた期間中に他の船舶を足止めしたことに対する賠償も含まれると想定されます。

賠償金額:7兆円

海難事故などの際に保証される保険に入っていることが想定されますが、普通の会社では到底支払いできない金額ですよね。

船舶に関する保険は保険の支払金額が莫大になるため、1社の保険会社が単体で結ぶのではなく複数の保険会社が協力して保険を契約し、いざ保険の支払いが必要になれば複数の保険会社が分担した保険金を負担するのが一般的。

スエズ運河とは

スエズ運河は世界貿易の大動脈ともいえるエジプトにある運河で、学生の時に社会の授業で習った記憶がある方も多いかと思います。

GoogleMAPで見るとこんなところ

スエズ運河は人工的につくられた運河。

世界の物流の9割を占めているのが海運と言われており、スエズ運河は世界物流の重要運河なのですね。

日本の物流全体においても、海運における物流は99.6~7%が大型コンテナなどを利用した海運での輸出入になります。

人命に関わるような海難事故でなかった事が唯一の幸いだったのではないでしょうか。

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