KINGDOM-キングダム【3巻】のあらすじや掲載話、登場人物のまとめと『すでにもう見た事がある方』も『これから見たい』という方にも、キングダムの魅力とキングダムを何倍も楽しむ方法を見どころとネタバレも含めてご紹介します。
キングダムのアニメ&映画情報
現在、放送されているキングダムのアニメや映画の情報です。
アニメ「キングダム」
第3シリーズ:2020年4月5日24:15からNHK総合で放送開始
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声の出演:
映画「キングダム」
2019年4月19日公開
出演:
前巻までのあらすじ
王弟の起こした反乱軍を沈め、玉座奪還を試みる秦王・政と、亡き親友漂との共通の大望である大将軍になるために政の玉座奪還を手助けする信。
王弟軍に対応するために山の王に会うことを決意した政であったが、山の民に捕えられてしまう。
捕えられた政を解放するべくこれを追った信・壁・河了貂の3人であったが、逆に山の民に3人も捕えられ山の王の根城に連行されてしまった。政の奪還、玉座の行方は!?
KINGDOM-キングダム【3巻】の収録話(ネタバレ注意)
第20話 楊端和
山の民たちによって捕えられた信、河了貂、壁の3人は切り立った崖に掘られた牢獄に閉じ込められていた。
堅牢な牢獄の中に閉じ込められてしまった3人は絶望感に打ちひしがれている。
その時、壁が口を開いた。山の民について考えを改めなければいけないとし、犬戒(けんじゅう)の話を信と河了貂に語った。「山民族の犬戒が526年前に中華の君主国であった周王朝を壊滅させた話」をした上で、「外敵が近づけない天然の要塞を造りだす知恵と技術は野人と侮れない」と言うのだ。
同じ頃、政は31代秦王として山の王・楊端和と謁見していた。
山の王・楊端和は不気味な仮面を付け、オオカミを侍らせた得体のしれない人物である。
第21話 会談
山の王・楊端和が政に対して会いに来た理由を問う。
政はストレートに「力を借りに来た」と答えたが、これに対し山の王は「我らはそなたを裁くために連行してきた」と答え。穆公(ぼっこう_400年前の秦王)亡きあと、山の民は秦国から疎外され迫害を受けた。当時の山の民が秦国民によって虐殺されたことを語ったのだ。
過去の経緯を語った後、「祖霊の怨念を鎮めるために政の首をはねなくてはならない」と言う山の王・楊端和
秦王・政は非を認めた上で、「首をはねるまでの理由にはならない」とし、
「これまでの歴史において、異なる民族・文化・信仰の人間が交わる際に血が流れなかったことをない。永年積み重なった差別と侮蔑、恨みの心が消えたことはない。それらを解消することは至難の業であり、一時的に穆公の出現で過去の軋轢が消えただけである」と続けた。
政の言葉にその場にいた山の民が怒り狂う。
突然、信、河了貂、壁の3人が処刑台に拘束された状態で現れた。
楊端和が3人の首をはねろと指示したが、政は意にも反さず「そんなことをする必要はない。その痛みをすでに知っている。」と言いその場にいた者たちは山の民も含めて全ての人間が動きを止めた。
続けて政は「王ならば人を生かすために剣をとるべきである。全国境を廃除し、力ずくでも中華を統一する。玉座の奪還はその過程の一歩に過ぎない!」と言い放ったのだ。
第22話 盟
政は楊端和との謁見の場において、「中華を統一する最初の王になる」と宣言した。
政の言葉に楊端和は過去を思い出していた。楊端和の願いはただ一つ山の中に閉じ込められた世界を広げる事。
そこに2人の年老いた山の民が現れ、余計な問答は不要今こそ一族の積年の恨みを晴らすときと言うのであった。
この言葉に信は憤怒して年老いた山の民を罵倒する言葉を投げかけた。年老いた山の民が指示を出すと一人の山の民が切りかかった!
切りかかってきた山の民に対して信が飛び蹴りをお見舞いする!
信はいつの間にか縄抜けをしていたのだが、すぐに多数の山の民に取り囲まれてしまった。
絶対絶命の状況の中、信が山の王に叫ぶように語りかける。
当初は程度の低い説得に捕えられたままの壁と河了貂の二人は呆れかえった表情を浮かべるが、信の言い放った「本気で過去の人間を思うのなら、過去の人間が夢見たものを現実に変えてみろ!」の言葉に一同が言葉を無くし静寂に包まれた。
政は信の言葉を後押しするように「四百年の秦と山界の盟を復活させ、力を貸してくれ!」と続けた。
政の発言に山の王・楊端和が仮面を外し、秦国とのかつてない強固な盟を結ぶことを高らかに宣言したのだ。
山の王・楊端和と盟約を結ぶことに成功した政と信、壁と河了貂たちは山の民らと共に騎馬で道をゆく。
第23話 太子の座
王都・咸陽では反乱を起こした王弟・成蟜(せいきょう)が暇つぶしに昌分君の配下をいたぶっている。
成蟜は5年前の出来事を思い出していた。
5年前 - 成蟜の腹違いの兄である、嬴政(えいせい)の存在は隠されていた。
嬴政の母親は元々、舞妓の身分であったためであるが王弟・成蟜にとっては自身が純潔の王族であり、卑しい身分の混血の王族が許せなかったのである。しかし、元・舞妓の嬴政の母親を正妃にたて子の政が太子となることが内定し成蟜は腹違いの兄・嬴政に激しい憎悪の念を抱くのだ。
第24話 騎兵の夢
山の民らと共に野山を駆け回る信と壁は趙(ちょう)の武霊王の話をしている。
趙国の武霊王が中華で最初の騎馬隊を作ったこと、騎馬が許されるのは貴士族の正規軍だけであること信は幼少の頃に親友・漂と夢見ていたことを思い出していた。
その頃、秦国では王弟が暇つぶしとして配下のランカイを使い捕虜を虐殺していた。捕虜が尽き、昌分君の一族を連れて来いと指図するが、王騎将軍がそれを邪魔していた。
(先の反乱の際に一撃の元、昌分君を崖下に突き落としたのは王騎将軍で、すでに昌分君の領土は王騎将軍のものであるというのだ。)
王弟派の竭氏(けつし)は呂氏との戦に備え、軍の強化を図っていた。軍の姿を見た王弟・成蟜は満足げに笑みを浮かべる。
政と信、壁と河了貂たちは山の民らと共に昌分君とその配下の待つ400年前の秦王隠れ避暑地に帰還した。
第25話 3千対8万
昌分君とその配下は騎馬で到着した政と信、壁と河了貂に山の民らを礼を持って出迎えた。昌分君配下の兵士達は信が無事に政と山の王、山の民達を率いて帰還したことを褒め称えた。秦王隠れ避暑地へ続く山の民達の騎馬の足音は鳴りやまない。
政と昌分君、壁と山の王・楊端和は作戦会議を始めようとしていた。
そこに信と河了貂、山の民の2人が現れる。信は勢いのついた今、すぐに出発することを打診するが山の王・楊端和に「勢いだけでは秦王都は奪還できない」と諭され、会議への参加を許可される。
昌分君が集めた情報では、咸陽に8万の大軍が集結したと言うのだ。対して、山の民の軍勢は3千である。
信は圧倒的な軍勢の大差に驚きを隠せない。
しかし、政はつぶやいた。「悪くない数字だ」
ついで昌分君も「大王のおしゃる通り。策を施すにはうってつけの数字だ!」と続ける。
翌朝、咸陽へ向けて政は出陣する。
第26話 王都咸陽
秦王隠れ避暑地を出発した政と山の民軍一行は秦国の王都・咸陽の門前に到着した。咸陽を初めて目の当たりにする信にとっては都市の巨大さに驚愕するのだ。山の王・楊端和も咸陽を見て「さすがだな」
政曰く、咸陽の奥にあるひときわ大きな建物が王宮である。王宮の外には反乱のことは公にされておらず、王宮のみをたたけば良いと言うのだ。
王宮では、王弟派の竭氏が呂氏側の軍勢20万を殲滅するためには8万の軍勢では足りていない。早急にあと10万の兵を興せと家臣に命じていた。
政の策は、”兵を欲しがっている竭氏に味方するように見せかけて王宮まで侵入して城壁を無傷で超える”と言うものだ。
ついに咸陽西の門に山の民に扮した政、信、昌分君とその配下と山の民一行は向かうのである。
政は竭氏に対して「山の王が盟を復活させるべく下山してきた」と使者を送った。
巨大な門前で待つ政、信、山の民一行。
門が開かれ、出迎えたものが口を開く「どうぞお入りください。秦国はあなた方を歓迎いたします。」
第27話 開門
山の民を迎え入れることに反対する王弟・成蟜だが、竭氏は「呂氏の軍と山民族を戦わせるのだ」と王弟・成蟜をなだめる。
咸陽へ続々と入場する政、信と山の民一行だが壁は咸陽の様子に微妙な緊張感を感じていた。咸陽の民衆の中に黒ずくめの人間(捕吏)が紛れており、王弟反乱の噂が民衆の間に漏れることを封じていたのだ。昌分君の情報では、王宮について語ったものは捕吏につかまり二度と家に戻って来なくなると言う。
政の一行はついに王宮門前まで無傷でたどりついた。
王宮の門前で政は、信に対して話かけた。「王宮の中で漂は信の話ばかりしていた。」「漂を思い出すとその光景ばかりが目に浮かぶ。反乱が無ければ漂にも信にも会うことはなかったが漂が死ぬこともなかった。反乱の火をつけた成蟜とその指揮をとる竭氏はこの中にいる」
「決着の刻だ信!」
第28話 先陣
王宮内部へ入場を許可されたのは、山の王と使者50人までであった。
王宮内の知識があるもの10人、残りは山の民の兵と信が選抜された。残りの昌分君配下の兵士と山の民たちは外の軍が集まらないように出口を張る。
政が昌分君に準備状況を確認し、楊端和に感謝の言葉を告げる。
政は楊端和に勝利後は城をあげて山の民を歓待することを約束した。
山の王・楊端和が山の民の言葉で「血祭リダ!」と叫んだ
王宮へと続く門が開かれ、50人は王宮内部へ進行していく。
信が山の民の行軍の中に河了貂の姿を見つけた。河了貂は「信らについて行き、手柄を上げてやる」と言うのだ。
王宮の中を行軍中、”朱亀の門”で武装解除を指示される。武器を取り上げられる朱亀の門が開戦の場所となることを信は知る。朱亀の門では竭氏の軍の衛兵が待ち構えていた。
山の王を先頭に竭氏軍と相対する。河了貂が緊張のあまり呼吸困難になりかけるが、信が助け舟を出す。
衛兵が「武器を預かる!全員武装を解け」と言うが、山の王とその配下たちはかまわず行軍していく。
楊端和が「この戦の第一刃にふさわしいのはただ一人だ!」と発した瞬間、政が衛兵を斬りつけた。
第29話 電光石火
政が斬りつけた衛兵は血だらけでその場に突っ伏した。
辺りの衛兵たちは言葉を失い一瞬静寂に包まれる。
様子を見ていた竭氏が声を上げる「何の真似じゃ猿ども!」衛兵たちも状況を理解し山の民に襲い掛かる。
楊端和の率いる山の民たちが衛兵を迎え撃ち、激しい乱戦に突入した。
山の民が閉ざされた朱亀の門を開こうと鈍器を打ち付けるがびくともしない。城壁を乗り越えようとするが、届かずに落ちたところを狙われてしまう。
朱亀の門は強固な造りで内側から開けるしか方法がないのだ。壁際に拠点をつくり、人梯子を作って壁を越えようとするが衛兵もそれを重々承知。簡単には拠点をつくらせてはくれない。
信が走りだし山の民でも届かない壁を必至に駆け上がっていく。敵兵に狙われ足をかする程度の傷を受けるも気合いでジャンプする、信の片手が壁の頂上に届いた!
様子を見ていた敵兵が一斉に信を狙う。
槍を投げようとした敵兵に河了貂の「吹き矢」が運よく目中した。
王宮内部から朱亀の門の騒ぎを見ていた竭氏が怒りを露わにする。信が朱亀の門の壁を乗り越えたのだ。
第30話 対面
朱亀の門の壁を乗り越えた信を取り囲まんと衛兵が集まるが一歩遅く、信が朱亀の門を開門した!
王宮内部に一斉に山の民たちが突入してくる。
竭丞相は馬車に乗り込み、この場を離れようとするが政が竭丞相の馬車を狙うように声を張り上げ、山の民たちが竭丞相の乗った馬車を追っていく。
竭丞相が馬車から自分の家臣を放り投げて追っ手を邪魔するが、騎馬した山の民に追いつかれ万事休す。
その時、楊端和が叫んだ。「止まれ!」
竭丞相を追い込んだ騎馬した山の民たちが矢に打たれた!
竭氏の家臣・肆氏(しし)が山の民が欺くことを見破り兵を配備していたのだ。
さらに 肆氏は山の王を動かしたのが嬴政であることまでも見破っていたのだ。
政は昌分君に作戦を伝えたあと仮面を脱ぎ捨て、敵前に姿を露わにした。
壁は山の民・バジオウたちと信を連れて別働隊として行動する。壁曰く「大王が敵をひきつけているうちに本殿にいる王弟・成蟜を討つ」と言うのだ。
王宮内部の城では、大将軍・王騎が様子を伺って不敵な笑みをこぼしていた。
キングダム3巻の主な登場人物
キングダム3巻の見どころ
山の王・楊端和との問答が秀逸です。山の民の過去の因縁や軋轢を取っ払い共に世界を広げる道を選択するように説得した政と信の言葉に思わず熱いものを感じてしまいます。
実は山の王が誰もが目を見張るような美しい女性であったところにもキングダムの驚きと面白さが隠されていますよね!
朱亀の門では信が何とか塀を乗り越え、みごとに開門に成功しました。別働隊となったバジオウたちと信と壁はみごと王弟を討つことができるのか早く次巻が読みたくなる!
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