KINGDOM-キングダム【6巻】のあらすじや掲載話、登場人物のまとめと『すでにもう見た事がある方』も『これから見たい』という方にも、キングダムの魅力とキングダムを何倍も楽しむ方法を見どころとネタバレも含めてご紹介します。
なお、キングダムは現在アニメ化されていたり映画化もされており大人気となっていますのでこちらの情報も合わせてご紹介
キングダムのアニメ&映画情報
現在、放送されているキングダムのアニメや映画の情報です。
アニメ「キングダム」
第3シリーズ:2020年4月5日24:15からNHK総合で放送開始
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声の出演:
映画「キングダム」
2019年4月19日公開
出演:
前巻までのあらすじ
大将軍になる!亡き親友・漂との夢を叶えるために秦国の歩兵になった信。
初めての「伍」を編成して一歩兵として魏国に攻め入る!
KINGDOM-キングダム【6巻】の収録話(ネタバレ注意)
第53話 軍編成
苛烈な戦場を目前に、秦国軍・第4軍は軍編成を行っている真っただ中。
千人将の縛虎申(ばくこしん)が農民歩兵に整列を命じる。
縛虎申はスパルタ教育を地でゆくような将で、農民歩兵の口答えは許さない。
「何をぼけっとしている!!さっさと並ばぬかグズ共!」
歩兵達は向かう先が突然「蛇甘平原(だがんへいげん)」に変った理由も知らされず、困惑している。
縛虎申のやり方を見るに見かねて千人将・壁が割って入り農民歩兵に状況を説明する。
・魏軍が「滎陽(けいよう)」から討って出てきたため、秦軍も亜水から「蛇甘平原」に進軍した。
・開戦したのは昨日の話で、味方の軍はまだそろっていないため数的不利な状況である。
・魏軍が先に丘に布陣したため地理的にも不利な状況でどうにかして丘を奪取する必要がある。
あらかた状況を説明した壁が農民歩兵に檄(ゲキ)を飛ばす。
壁は先の王弟反乱の戦いで自身の弱さを痛感していた。
これから呂氏(りょし)に抗い中華統一を目指す大王を支えるには力が足りない。
昌分君は文官の極みである丞相へそして昌分君の腹心である壁は武官の極み"大将軍"になることを目指す。
「伍」が各千人将たちの軍に編成されていく。
信たちの伍はスパルタ千人将・縛虎申の軍に編成されることが決まった。
秦軍の第4軍が陣形を敷いて戦地・蛇甘平原に整列した。
第54話 五身一体
秦軍・第4軍の最前列に編成された信たち。
最前列では、すでに始まっている戦闘の様子が良く見える。
あまりに激しい戦闘の様子を見ていた尾平がたまらずおう吐した。
魏軍 - 副将宮元(きゅうげん) は丘の上に陣取り秦国・将軍麃公の戦い方を伺いながら魏軍・第2隊に突撃命令を出した。
戦場にこれから突撃する信の伍の伍長・澤圭が「弱い伍の戦い方」を仲間に伝える。
「伍の5人で常に背を向けあい、死角をお互いに埋めながら敵に対して5人で一丸となって戦う」という戦法だ。
秦軍の旗が振られ、突撃の号令が下りようとしている。
信は亡き親友・漂との想いを胸に刻み戦闘準備に入る。
ついに突撃の号令が下った!
「オオオっ!」という歓声にも似た奇声を上げて秦軍の歩兵団が待ち構える魏軍に突撃する。
魏軍は守りの陣形「岩陣」で迎え撃つ。
盾を並べて隙間から槍を突き出している敵の陣形に突撃すれば最前列は簡単に串刺しにされてしまう。
信が一人走るスピードを上げて魏軍に突っこむ。
信が高く飛び、盾と槍で待ち構えていた防陣を飛び越えて魏軍の中に飛び込んだ!!
敵の真っただ中に1人飛び込んだ信が周りにいた魏軍の歩兵達をものすごい勢いで斬り倒し前線に戻る。
信が魏軍の内側から守りの陣形を破壊し、秦軍・歩兵の突入口(突破口)を作り出した。
第55話 伍の戦い
魏軍と秦軍が「蛇甘平原(だがんへいげん)」で激突しているころ、戦況は秦国・王都咸陽にも届いていた。
秦王・政と側近の昌分君は魏国が亜水城を討って出てきたことに疑念を抱いていた。
蛇甘平原では、激しい戦闘が繰り広げられている。
信と同じ伍の仲間・尾平は戦場で一人、伍からはぐれ戦場をウロウロと彷徨っている。
そのとき、尾平と同じ伍のメンバーであり、弟でもある尾到の兄を呼ぶ声が聞こえた。
「兄きっ!兄きっ!」
尾平は弟を戦場の中に探した。すぐに弟・尾到は見つかったが絶体絶命。
尾到は敵兵に馬乗りされた状態で今にも槍を突き立てられようとしているのだ!
その時、2人の兄弟の伍長・澤圭が尾到にのしかかっている敵兵を斬り倒し窮地を救った。
だが、澤圭に斬られた敵兵はまだ襲いかかってこようとするが、尾平がとどめを刺した。
伍長・澤圭と合流した尾兄弟は少し落ち着きを取り戻した様子であたりを見回し仲間の秦軍歩兵・沛浪(はいろう)に信と羌瘣の行方を聞く。沛浪は「あの小僧は大分奥まで進んでいると思う。何度も戦場に出向いているが、あんな奴は初めて見た。」と返した。
信の伍長・澤圭も「信君は普通の農民歩兵とは根本的に違うようだ。」と思いを巡らす。
その頃、信は
一人で魏軍歩兵団の中を斬り進んでいた。
魏軍・隊長が魏兵に指示を出す。
「我が岩陣を崩しおった憎きガキを突き殺せィ!」
信は魏兵の中を突き進み、高台に乗る魏軍・隊長を斬り伏せた。
第56話 戦車隊
信は魏軍の兵士が群がる高台の上から、遠くに砂煙が巻き上がるのを見つけた。
あたり一帯には「ゴゴゴゴゴ」という轟音が鳴り響き"何か"が近づいてくる気配を感じている。
乱戦に巻き込まれていた伍長・澤圭や尾兄弟たちが轟音と砂煙に包まれ、いつの間にか魏兵の姿が無いことに気づいた。
信がいち早く近づいてくる物の存在に気づき、澤圭らのもとに駆けつけ大声で叫ぶ。
「逃げろバカヤロォォ!」
砂煙が一瞬消え、馬に引かれた魏軍の戦車隊が突撃してくる姿が視界に入った。
戦車隊はもう目の前だが、澤圭や尾兄弟たちは呆然として動けない。
信が横っ飛びで澤圭らを戦車隊の刃から救った。
魏軍の戦車隊は魏兵の乗る荷台を2頭の馬に引かせ、左右の車輪には刃が備えられている。戦車隊は倒れている人間を容赦なく踏み潰して突進していくのだ。
信は冷静に戦車隊の戦力をおし図るが、歩兵では到底手の出しようがない。
秦の歩兵がことごとく戦車隊に蹂躙されていくのだ。
その頃、秦軍・本部では
大将軍・麃公が伝者から魏軍の戦車隊出現の報告を受け、増援を要請されていたが待機の命令を出していた。
壁は騎馬突撃の命令が出ない事に苛立ちを隠しきれないでいる。
信たち秦軍・歩兵団は戦車隊の第2波が来ることに怯えていた。
そこに突然、今まで姿を見せなかった羌瘣が現れ「策がある。」と言った。
第57話 羌瘣の防壁
秦軍・歩兵団の目の前まで戦車隊の第2波が近づいている。
戦車の走る「ゴゴゴゴゴ!」という音が大きくなり、すぐそこまで来ていることが分かる。
羌瘣はそのあたりに無造作に転がっている歩兵の亡きがらを積んで防壁を作る事を提案した。
あまりに突飛な策に農民兵たちは少し考え込んでしまったが、伍長・澤圭がみんなに声をかけた。
「前方に死体を積み上げて防壁を作ってください!!」
信の伍だけでなく、その場にいる沛浪ら秦の農民歩兵が防壁制作に協力するが戦車隊の地響きが大きくなり、もうすぐそこまで来ていることを告げている。
魏軍の戦車隊が防壁目がけて突っこんできた。
砂煙が消え戦車隊の兵士が死体を積み上げて作った防壁に「ギョッ」とする。
戦車隊は防壁の威圧感に防壁を避けた!
しかし、戦車隊はそのまま通りすぎるとすぐに旋回して生き残っている秦兵を狙ってくる。
旋回して戻ってきた戦車隊から投げ槍が飛んでくる。
死体の陰にかくれた何人かがやられてしまったが、戦車隊が防壁の障害物に速度を落としている。
信が旋回している戦車隊の魏兵に槍で攻撃する。
馬が驚いて戦車が倒れた。
第58話 一騎打ち
旋回して戻ってくる戦車隊が信たちの前方に無数に見える。
絶望的な状況に秦の農民兵たちは声をあげる。
信が倒れた戦車の馬に騎乗し、「時間をかせいでくる」と言い残して戦車隊のいる方へ駆けていく。
信の後姿を見送る同郷の尾平は信の勇猛さに声も無く立ち尽くしていた
その頃、秦国・第4軍の騎馬隊は激しい砂埃に前線の状況が掴めないでいた。
壁は突撃の命令が来ないことにいら立っており、自分の隊を率いて前線の戦況確認に出ようとしたが縛虎申が壁の行く手を遮った。
「貴様は歩兵を助けるためにわざわざ戦場にきたのか、それとも魏軍に勝利するために来たのか。どっちだ!?」
一人騎乗した信は何騎もの戦車隊に追い回されている。
激しい魏軍の戦車隊の攻撃を騎馬の機動力でなんとかかわしている。
何とか反撃するきっかけを探っていた信に羌瘣が「相手は戦車そのものだ!」とアドバイスする
羌瘣の助言をヒントに信は迫ってくる戦車隊の車輪に槍を投げつけた。
信が投げた槍は、戦車隊の車輪に突き刺さり「バン」という音と共に宙にはじけ飛んで戦車がバラバラになる。
戦車から落ちてきた魏兵の首を両断した!
第59話 嗅覚
騎乗した信と防壁に隠れた農民兵たちは戦車隊を相手に戦い慣れてきていた。
信は戦車隊の弱点である車輪を狙い防壁に隠れた農民兵たちは戦車隊が近づいてくると盾を戦車を引く馬の足元に投げ込んで交戦している。
信が少し離れたところで生き残っている秦の農民兵たちに声をかける
「右方に活きのいい奴らが固まって奮闘している!!合流して一緒に戦え!」
信たち第4軍歩兵を襲った魏の戦車隊はそのまま第2軍、第1軍を襲い一方的な攻勢を奮った。
信たちの活躍も戦車大隊の一小隊を討っただけで大局に大きな影響を与えるものではなかったのだ
秦軍本陣では
大将軍・麃公が圧倒的な劣勢の状況下にある秦軍の中で、信たちの活躍を聞き拾い第4軍全騎馬隊に号令を出した。
戦車隊の猛攻をなんとか凌いだ信たち第4軍歩兵の前に圧倒的な数の魏軍・歩兵団が迫っている。
絶体絶命の状況かに思えたが、秦・歩兵たちの後方から突然、騎馬隊が魏軍・歩兵団に突っこんでいく。
突然現れた秦の騎馬隊は魏の歩兵団を一方的に殲滅した。
騎馬隊にいた縛虎申が歩兵達を整列させたが、千人いた縛虎申隊の歩兵はすでに百人近くまで減っていた。
縛虎申は歩兵達の働きを称えたが、驚くべき言葉を口にする。
「これより我が隊は敵大歩兵中央を強行突破し、丘頂上の魏・副将 宮元の首をとる!!!」
第60話 騎馬隊怒涛
丘の上に陣取った4万の魏軍に対して、特攻をかける千人程度しかいない秦軍・縛虎申隊
秦軍本部では
大将軍・麃公が第1軍、第2軍の騎馬隊に第4軍の戦場に突撃命令を出していた。
騎馬が先導し、その後ろを歩兵が続く。
4万の魏軍に対して千の数で中央突破を図る縛虎申隊に壁が自分の隊を率いて援護する。
大将軍・麃公が突撃命令を出した第1軍、第2軍の騎馬隊がようやく第4軍の戦場に到着した。
縛虎申隊は敵兵だらけの中を突き進むが、足が止まるとすぐに魏軍の餌食にされてしまう。
吐きながらでも走り続けるしかない歩兵たちは必至の形相だ。
尾平が岩に足をとられて魏軍に囲まれてしまった。弟・尾到が叫ぶ。
その瞬間、「スヒュン」という音と共に尾平を取り囲んでいた7人もの魏兵たちの胴から上が吹き飛んだ。
第61話 栄誉と恩賞
魏兵に取り囲まれた尾平を救ったのは羌瘣であった。
羌瘣の目にも止まらない剣技の前に信も一瞬呆然としたが、すぐに気を取り直して前進する。
前方を走る秦の騎馬隊が魏兵にやられだしてきた。
第1軍、第2軍の騎馬隊が合流したが、4万の魏軍に対して4千の秦軍。圧倒的な兵の数はそれほど変わっていない。
4万の魏軍の中を中央突破してきた縛虎申隊が魏軍の陣取る丘のふもとまでたどり着いた。
丘の中腹にいる魏の守備兵も縛虎申隊の人数の少なさに敵がすぐそこにいることに気づいていない。
丘のふもとまでなんとかたどり着いた縛虎申隊は信たちの伍を入れても46人である。
縛虎申が隊の全員に声をかける。
「これより丘を駆け上がり副将・宮元を討つ!この一戦!秦軍の勝利そのものに関わる大事と心得よ!」
「頂上まで来た者は今度の戦の最大の功労者としての栄誉を手にできる。そして恩賞もだ。普段の10倍の恩賞を約束してやる!」
絶望的な状況に変わりはないが、農民兵たちはこの言葉に奮起した。
信は伍を離れて縛虎申ら騎馬隊と同行するように指示される。
縛虎申隊が丘の頂上を目がけて出撃する
第62話 肉迫
丘の中腹に陣取っている魏の守備兵たちは兵力の差に丘まで秦軍が侵攻してくることは無いと安心し切っていた。
安心している守備兵の元とに縛虎申隊が急襲する。騎馬が先導して守備隊を蹴散らす。
縛虎申が全ての敵を相手にする必要はない。突破することのみに注力するようにと助言する。
丘の頂上
宮元本陣では
中腹の守備隊が秦の小隊と戦っていることに気づき、弓の名手・黄離弦(こうりげん)を呼んだ。
縛虎申隊は丘の頂上を目指して前進するが、取り囲む敵兵の数が増えてきた。
縛虎申が歩兵を切り離して騎馬隊のみに全力前進の指示を出した。
縛虎申の騎馬隊が丘の頂上付近まで近づいたとき
騎馬の一人が突然、魏兵・黄離弦の放った矢で射ぬかれた。
弓隊が丘の上にいたのだ。無数の矢の雨が縛虎申の騎馬隊に容赦なく降り注ぐ。
縛虎申は矢に怯むことなく自ら先頭を駆けていく。
何人もの騎馬隊が矢に討たれ倒れていく。
縛虎申が胸を矢に射抜かれた!
黄離弦が縛虎申を狙ったのだ
しかし、縛虎申は倒れない。
倒れない縛虎申を再度、黄離弦が狙う。
縛虎申の前に信が立ちふさがり騎馬で駆けていく!
第63話 奇蹟
縛虎申の前を駆ける信が黄離弦の標的にされた。
飛んでくる矢を剣で弾く信。
黄離弦は自分の放った矢を弾く少年兵・信に驚愕する。
距離が縮まればその分、矢の体感速度は倍化する。黄離弦は再度、信に向けて矢を放つ。
だが、今度も信は黄離弦が放った矢を剣で弾いた。丘の頂上まではあと数歩のところまで来ている!
再三の回避に黄離弦は驚いたが、すぐに信の馬の額を矢で打ち抜いた。
討たれた信の馬は倒れる間際で踏ん張り、信を丘上まで導いた。
そのまま信が黄離弦を斬り付けた。
丘上にいた魏軍たちは縛虎申隊の出現に驚いた。
縛虎申は宮元の元にたどり着いたのだ。
縛虎申が宮元に告げる。「何が起こっているか理解できまい。座して図る兵法が戦の全てと思っている貴様の頭ではな」
矢に討たれた信の馬が倒れ込んでしまった。
縛虎申は信に対して声をかけた
「命つきたるところからさらに前進させたのはお前の力だ。主のために死力を振り絞る。いい軍馬とはそういうものだ。そういう馬の主となれたら悲しみでなく誇りで送ってやれ」
信と縛虎申のやりとりを見ていた魏軍・副将 宮元が縛虎申を剣で突き刺した。
刺された縛虎申は口元から血を流しながら宮元の兜をがっしりと掴み宮元の首を討ち取ったのだ。
キングダム6巻の主な登場人物
キングダム6巻の見どころ
信の初陣・蛇甘平原の戦いですが、しょっぱなから信はすごい!
敵の防陣を飛び越えて味方の突破口を内側から開けてしまうあたり大物感がはんぱないですよね。
目を見張るほどすごい羌瘣の剣技も見逃せないですし、6巻で初めて表紙に登場してきましたね。 羌瘣の今後の活躍に期待してしまいます。
しかし、何と言ってもスパルタ千人将・縛虎申の男らしく一本気に目的を達する姿がすてきです。
現代では命をかけて職務をまっとうするような職業は限られていると思いますが、戦国時代は当たり前だったのかも知れないですね。自分には到底むりですが。。
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